
株式会社石見銀山生活文化研究所
- 流通・小売
- 島根県大田市

登録企業情報OPERATING COMPANY
株式会社石見銀山生活文化研究所は「暮らし」をテーマに、衣料品等の企画製造販売、飲食店の経営、古民家の再生などの衣食住に関係する事業を行っている会社です。主な事業は衣料品等の企画製造販売です。「群言堂(ぐんげんどう)」というブランド名で、北海道から九州までのデパートなどに出店しています。当社は、一般的なアパレルメーカーではありません。アパレルは道具であり、目的はカルチャーを作り出すことにあるのです。当社の使命は「地域に根差し、孫の代までつながる暮らしを考えた衣食住の提案をすること。その商いを通じて、産地を守り、お客様に感動を与え、スタッフが幸せを感じること」としています。「地域」という切り口と「過去から未来へ」という切り口の接点から新たなモノを創り出し、それを「アパレル・飲食・住まい」を通じて発信しているのです。
1981年、松場大吉会長は名古屋のアパレルメーカーを退社し、親が営む呉服店を継ぐために石見銀山に帰郷しました。その呉服店の片隅で、妻の松場登美所長が布小物を作り始めたのが当社のルーツです。「自然と共生し、周りと助け合いながら生きる日本人の暮らしを守り伝えていく」、そんなことをこの町から発信することにしたのです。この地域には、当社の事業を展開する上でたくさんのヒントが潜んでいます。そのヒントを見つけるモノサシが「復古創新」という考え方です。「復古創新」とは、過去から本質を理解し、未来からの視点でチャレンジし、創造をする行動と考え方です。このモノサシを使って、この地域ならではの、昔から受け継がれてきたモノを発見し、それをヒントに価値を創造し、商品やサービスを産み出しています。
当社が求める人材像は、社員個々人の感性を生かし、アイデアとチャレンジ精神を大切にして、「暮らし」をテーマとする新しい発見や楽しいこと・面白いことを求めて取り組み、自分からチャンスをつかみに行く姿勢をもった人です。そして、このようなコンセプトに共感した若者が全国から集まっています。遠方から集まった社員は、古民家を改築した社宅に住み、かやぶき屋根の事務所で働いています。社宅の居間は、社員同士が集う憩いの場にもなっています。当社の社員は、地域の奉仕活動や行事にも進んで参加し、地域の人たちと共に景観を守り、同時に地域環境を活かした事業を展開しています。グループワークやディスカッション、ボランティアとしてのイベントなどの「場」に参加し、意見交換し、考え、行動することで、感動を体験する。当社ならではの人的能力は、このような活動を通して培われるのです。このようにして感性を磨き、成長する社員たちが「暮らし」に関する新しいモノを創造し「カルチャー」として全国に発信しているのです。
私はコンピューターが趣味で、ホームページなどの相談を受けたことがきっかけで当社の仕事そのものにも興味を持ち、3年前に入社しました。現在の仕事は、ホームページなどで当社の紹介をすることです。取引先などを取材し、文章化・映像化しています。必要に迫られて、グラフィックデザインもやるようになりました。自分がやるべき課題が見つかったら、技術は後からついてくると思います。また、生産課や企画課とも連携し、情報を共有しながら業務を進めています。商品の特徴、サービス内容など、より多くの情報を仕入れ、お客様に上手く伝えるために、チームワークを大事にして取り組んでいます。入社後、自分の価値観が大きく変わりました。運動会、清掃、集会などの地域の活動に参加することで、仕事と生活がつながっていることを実感でき、当社のビジネスの視点がわかるようになりました。また、このような生活の中で常に新しい発見があり、地域・会社と共に成長を実感できる会社です。
その地に根を下ろした暮らしの中で長期的に物事を捉えながらも日々を楽しむこと。