株式会社ふくしま
- 流通・小売
- 島根県松江市
登録企業情報OPERATING COMPANY
株式会社ふくしまは、松江市内に4店舗をもつスーパーマーケット「ラパン」を運営しています。創業当初から手づくりの惣菜に人気があり、競合他社と比較しても惣菜やパンケーキなどの自家製品の割合が高い製造型スーパーです。当社の経営理念として、低価格に走らず品質を最重要視することがあげられます。そのため店内は一般的なスーパーでは見かけない商品も多いですが、どれも価格に見合う高い品質があります。それが地元松江の住民に支持され、熱心なファンも増えています。質の高い商品を揃えるためには、鮮度や産地、収穫時期や栽培方法などが適正かどうか、少しでも品質の良いものを選ぶ慎重さが必要不可欠です。野菜だけに限りません。畜産物も牛肉は島根のA4、A5ランクを中心に扱い、豚肉も山形、鳥取など顧客の支持を得ているブランドを厳選しています。これらの品目はすべて社長が精査し把握していますが、こんな企業はそれほど多くはないでしょう。「価値のあるものを、価値に見合った価格」で提供し、食の豊かさで幸せになってもらう。当社はこれを基本的な経営理念として掲げています。
当社のおせち料理は、毎年4,000個以上売れている人気商品です。総額6,000万円の売上を誇ります。おせちを始めたきっかけは、現社長の福島幸雄氏が東京で修業していた頃、”おせちを買って食べる文化”と出会ったことでした。自分のところでも作りたいと思った社長は、早速地元に持ち帰って作り始めたそうです。おせち料理の人気が出た理由は、なんと「松江ではおせち料理の仕入れができない」ことでした。仕入れる商品がないのであれば自分たちで作るしかありません。だしをとるところから始め、「地域の味を守るために手作り感があるものを」と試行錯誤した結果、気がつけば地元の方たちには、なくてはならないほどの人気商品になりました。現在ではどこのスーパーでも販売していますが、当社は品質がよく、おいしいものを届けるため今も手作りしています。
福島幸雄社長は徹底した現場主義のため、毎日店舗に顔を出します。店長や幹部と話すだけでなく、現場の社員やパートの女性まで分け隔てなく話をします。そんな社長の人柄のため、社内はとても雰囲気がよく、従業員の表情もみな晴れやかです。また、年功序列制もなく、基本的には社長が評価をします。若くても実力があれば、責任あるポジションに配属されます。仕事上では店長もパートタイム従業員も関係ありません。そのため、ここではよくパートの女性が店長と対等に議論している姿が見られます。それは「いかに付加価値の高い製品をお客様に提供できるか」という本質的な目的が一致しているからです。この快適な職場環境が従業員のモチベーションをさらに上げています。全従業員のぶれない経営理念に支えられて、これからも質の高い商品を地元に提供していきます。
大学を卒業し、この会社に入社して、今年で4年目になります。もともと食に関わる仕事がしたかったので、スーパーを第一希望と考えていました。ふくしまは地元企業なので物心がついた頃から知っていましたが、実際に入社してみると、いい意味でイメージ通りでした。社内はアットホームで雰囲気がよく、社長も明るくて社員との距離が近いことがとてもいいと思います。商品のことでバイヤーと衝突することもしょっちゅうですが、「どこにでもあるものは売らなくてもいい」という理念のもと、ねばり強く商品を選びます。係長として毎日が勝負ですが、売上の数字を見て達成感を味わうことができます。今は順風満帆に見えますが、実は入社した当初は人とのコミュニケーションが苦手でした。でも毎日接客していると慣れてきます。接客に社交性は重要ではなく、一年経つと接客は驚くほど向上しますので、心配いりません。
品質へのこだわり、これがラパンの原点です 驚きのスーパー快進撃の秘密