株式会社出雲ポンプ
- その他
- 島根県益田市
登録企業情報OPERATING COMPANY
「島根の3空港に欧州製化学消防車を3台納入し、全5台の整備点検をしています」。そう笑顔で話すのは、株式会社出雲ポンプの3代目社長、出雲正樹氏です。当社は、初代社長の車好きが高じて消防車を扱うようになりました。通常の消防車のみならず、欧州製はしご車や空港用化学消防車、レスキューに活躍する救助工作車まで扱っています。その多くは防災技術の進んだドイツやオーストリアの技術が採用されています。出雲社長が惚れ込んだ世界最先端の防災技術で、『人命・財産に誠意をもって常に新しい価値を提供し、その安心安全を追求することで社会に貢献する』ことが同社の使命です。もちろん消防車輌は格好の良い外見だけでは十分ではありません。特殊な技術の車輌や装備を確実にメンテナンスして有事に備える必要があります。そのためには高い技術力と確実な仕事が不可欠となります。それは、完璧が期される飛行機の整備にも似たものです。同社の多くの納入実績は、技術力の高さと誠実な仕事ぶりによる信頼性の高さを裏付けていると言えます。
消防車輌からスタートした当社ですが、ビルの火災報知器、スプリンクラー、消火栓、誘導灯、消火器などの消防設備の販売、工事、保守点検を実施する防災の専門集団を築き上げ、危機管理支援企業へと発展してきました。消防設備は消防法で厳格に規定され、設置基準に加えて、半年ごとの機器点検と一年ごとの総合点検が義務付けられています。当社は設置工事と法定点検の両者を実施しています。消防設備の設置や点検には、『消防設備士』という国家資格が必要とされ、当社の多くの社員はこの資格を有しています。なお、必ず実施することが求められる消防設備の法定点検は、同社の経営の安定にも寄与しています。
近年の消防署の業務が防火・消火より救急に重点が移っているように、同社の視点も『防災』のみならず、『人命』にも向けられています。前述のとおり、救助工作車の納入は既に実績がありますが、その他にも出雲社長は県内のドクターヘリ導入にも関与するなど当社は救急救命用の資機材なども取り扱い、より『人命』に貢献する企業を目指しています。そのためには、技術力の高い『人財』が不可欠となります。出雲社長は、「熱い若者に来て欲しい」と願っています。そして「当社がグループ認証取得している国際規格ISO9001(品質マネジメントシステム)に基づく教育訓練システムにより、消防設備士の資格取得やドイツ製資機材のメンテナンスの研修を受けることで技術力の向上が可能です」と、出雲社長は語り、職員のやる気を支えています。本社社屋には、『花半開』と書かれた書が飾られています。出雲社長が大切にしている言葉で、満開ではなく半開であればさらなる可能性と成長に注力することになるからです。当社は、常に「高度な花半開」を目指して日々精進を重ねています。
2015年6月に地元に戻り入社しました。現在の主な業務は消防設備の点検です。地味ではありますが、「人命」を守る仕事にやりがいを感じています。仕事で驚いたことは、先輩方の誠実な仕事ぶりです。例えば、消火設備等の点検では、機能面の点検のみならず、消火設備の隅々まできれいに磨き上げる仕事ぶりには感動しました。私自身はまだまだですが、消防設備の点検はチームで行いますので、先輩方から学んでいます。チームワークがとても良いので、仕事は早く覚えられそうです。少しでも早く仕事に慣れて、資格も早く取得したいと考えています。そして、点検から工事へ、その後は消防車輌の技術営業にも取り組みたいとがんばっています。
技術で『人命』を守る専門家集団