城東化成株式会社
- メーカー(機械・電気・電子)
- 島根県安来市
登録企業情報OPERATING COMPANY
城東化成株式会社は、城東製作所(大阪)の安来工場として1973年にゴム製品の生産を開始し、1978年に分離独立しました。山陰地方の人々の、根気強く、妥協せず、コツコツと丁寧に努力する人間性が、当社のような精密部品製造にとても合致していると公原政史社長は言います。例えば、精密な部品を作るための金型をメンテナンスする業務がありますが、部品をばらばらにし、洗浄、組み立てを行う作業は丸二日間もかかるものもあります。とても根気のいる緻密で重要な仕事ですが、当社の品質維持には欠かすことのできない業務であり、島根気質に大いに支えられているのです。当社の経営理念は「全従業員の物心両面の満足度の向上と地域社会への貢献」です。先代の社長が年ほど前から京セラの稲盛名誉会長が主催する「盛和塾」にて学ぶ中で定めたもので、現社長も「盛和塾」に学んでいます。その理念はそのまま受け継がれ、社員の幸せを第一に考えた経営を行っています。そのために、経営に関する目標や結果を食堂や執務スペースに掲示し、社員へ情報を公開しています。そして朝礼を通して項目にわたる理念やクレドの勉強を行っています。このような毎日の実践は、全社員が同じ方向を向き、意識を合わせていくために非常に大切な取り組みなのです。
ゴムの小物精密成形から始まった当社ですが、お客様のニーズに対応してプラスチック成形の分野へ業務を拡大しました。ゴムとプラスチックでは性質は大きく異なりますが、時代に合わせて変化していくことは、今になって当社の歴史を振り返ると重要な転換点でした。当社の経営指針にもありますが、企業は常に前進あるのみです。たとえ逆風でも、新しい発想と勇気ある行動力を求めています。社員には、「冒険することをためらったり、失敗することを恐れたりするのではなく、何事にもチャレンジする姿勢でいてほしい」と願っています。今の世の中では、何もしないことは後退を意味します。社員一人ひとりが自ら成長していくことで、はじめて当社も成長できるのです。そのためには社員の人財育成が重要です。今年、全社員を対象に社員満足度に関するアンケートを実施した結果、社員の成長意欲の高いことが明らかになりました。このようなアンケートは今後も継続し、より良い経営をめざしていく考えです。人財育成のためには、経営者と社員のコミュニケーションが必要です。そのために、定期的に社長と各部門からランダムに選ばれた社員との職場交流会を開催しています。社員は事前にテーマを伝えられ準備をして臨みます。その後の懇親会では、普段話す機会の少ない人たちとの会話や意見交換も深まり、社長と接することのできる大切な場となっています。2011年には旧工場の活用や、定年を迎える社員の再雇用のためにしいたけ栽培を開始しました。まだ2年ほどですが、ビジネスとして順調に拡大しています。高齢となる社員の雇用確保も、全従業員の物心両面の満足という経営理念に繋がっています。
2011年12月に中途入社しました。前職は、量販店で販売の仕事に約13年従事していました。店舗の経営者が変わるため転勤の辞令がありましたが、家族の事情で転勤が難しいために退職し、この会社に入社することができました。はじめはプラスチック製造課に配属になりましたが、販売の経験があったこともあり、管理課に異動となりました。ここではお客様の注文を受け付け、生産、検品、出荷の手配を行います。品質や納期などはお客様にとって大変重要で、お客様から急な納期で依頼があることも少なくありません。その対応のためにも普段から他部署とのコミュニケーションや上司への相談、報告を心掛けています。うまく対応できた時はとてもやりがいを感じます。この業界では、特急飛び込み、設計変更など急な対応が往々にしてあり、瞬時に沢山の関係者との調整が必要です。そこに前職の経験が生きています。社内には改善提案の制度があります。提案1件あたり現金が支給され、内容によって金額が変わります。どんな提案でもいいのですが、普段から効率化や業務改善の意識を持つようにしていて、毎月必ず提出するようにしています。
お客様の信頼にかなう確かな製品作りを心掛けています。そのために社員の人財力を徹底的に追求します