株式会社タイピック
- 流通・小売
- 島根県益田市
登録企業情報OPERATING COMPANY
玄関に入るとすぐに、掃除の行き届いたオフィスの壁に掲示された様々な言葉が目に飛び込みます。「『自己改革三唱』やります・出来ます・変わります」の額に納められた訓示です。このような表示が2階に続くオフィスの階段にも並びます。OA機器販売・印刷業・PC教室・通販事業の4つの事業を展開する株式会社タイピックは人材教育に力を入れ、年間の人材育成にかける教育費は300万円になります。さて、岡﨑純二社長は、低迷していた当社の立て直しのために、平成12年社長に就任し、まずは自らが人格修養に努めます。偉大な経営者の稲盛氏の著書や経営本、論語を熟読し、28回読み返した本もあるほどです。6年前から始めた毎朝40分の朝礼では、これらの本を社員で輪読し、部署を越えたグループで意見交換を繰り返すうちに、自然に考え方も変化し、異なる部署間でもコミュニケーションが向上し、モチベーションが上がったそうです。
オフィスには、社長の「思いやり」のある福利厚生が目に見えるかたちで配置されています。例えば、毎月の誕生日に仲間が当社のオリジナル便せんでメッセージを書き投函するBOXの常備。さらに、家族あてに誕生日の手紙を書くと、食事券として1万円が支給されます。また、靴箱くらいの大きさのロッカー4段には、いつもお菓子が常備され、なくなると社長が補充してくれます。ドリンクのお茶、コーヒーは無料。自販機はオール100円とし価格の差額は会社負担(これは1階にあるのでPC教室の生徒さんとも共有)。この他、2年に一度の海外社員旅行は毎月積み立てはありますが、不足分は会社負担。資格取得にも補助がでますので、向上心のある社員には嬉しい限りの福利厚生制度です。
一般社員から女性管理職に就任した山崎さんが提案したシニアのPC教室は今や5店舗に拡大し、本店では登録数200名を超えます。この事業は山崎さんが思いつき社長に提案。翌日には2人でPC教室の視察に行ったそうです。これは社長の社員のやる気を上げるエピソードの1つです。山崎さんは「厳しい社長ですが、チャンスを誰にでも与えてくれます。中途採用でも学歴がなくても能力次第で管理職になれます。学ぶ姿勢があれば会社が背中を押してくれます」と目を輝かせながら話します。岡﨑社長は、今後の目標の1つとして、内閣府の「日本サービス大賞」に入ることを掲げています。また、「新卒、中途採用にかかわらず、人生を切り開きたければ門扉は開いているので、いつでも足を運んでください」と話します。「当社は、仕事をしながら個人のスキルを向上させる軸と組織の軸の両軸で成長できる会社なので、やる気のある方は、ふらっと来社し見学してください」と明るく語る社長に会いに行ってみてはどうでしょう。
東京で働き、地元に戻ったときにこの会社を紹介されました。社長の男気と、地元でも評判で歴史のある会社に感銘を受け、入社することができて嬉しかったです。前職の店舗販売と異なり、外での営業は、始めは緊張の連続でしたが、次第に度胸がつきました。何より、「致知」を読み始めたことが私の考えを変えるきっかけとなりました。「致知」を読むことにより、経営者の実体験を自分事にすることで(こんなことで、へこたれてはいけない)と思うようになり、前向きになり継続する力が湧いてきます。また、仲間とのディスカッションで部署を越えたつながりができて、仕事がスムーズに運ぶようになりました。入社して半年ですが、いつでも相談にのってくれる先輩たちに恩返しするためにも、一人立ちでき、「仕事をやりきる」ことが今後の目標です。
人材教育にかける情熱は島根NO.1 朝礼に経営や人間力を学ぶ輪読で意識改革