国税庁の統計年報書によれば、今やわが国の386万社のうち、70%強の企業が赤字経営を余儀なくされています(2012年)。
一方、企業の業績のわかる各種資料や、法政大学大学院坂本光司教授の過去40年以上に及ぶ約7,500社の現地調査によると、わが国企業の1割は、過去10年どころか20年以上、赤字経営になったことがないばかりか、その売上高経常利益率も5%前後以上を持続している「いい会社」です。
しかもこうした「いい会社」は、どんな業種にも、どんな小さな企業規模でも、さらにはどんな地域にも存在しているのです。
こうした好不況を問わず、赤字を出さずに好業績を持続する「いい会社」の現場を訪れ、そこで実践されている経営学を詳細に調査すると、これらの経営の考え方・すすめ方は驚くほど共通していることがわかります。
「いい会社」の最たる共通項は、これまで言われてきた経営資源の有無・レベルや、経営戦略、さらにはその手法等というよりは、経営の目的・使命に対する見方・考え方なのです。
「いい会社」の経営の目的・使命は、その業績を高めることでも、シェアー やランクを高めることでも、ましてやライバル企業との
勝ち負けを競うこと等ではなく、「人」の幸せの追求であり、そのことを最も大切にした経営活動が一貫して行われているのです。
「いい会社」が実行している経営学を10のキーワードから、それぞれ10の指標、計100の指標を示しました。
100の指標は、65万部突破の『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズの著者・坂本光司教授と社会人ゼミ生70名が、7000社以上の企業調査を元に作成した「いい会社」を具体的に診断するテストです。
人をとことん大切にする会社は好業績を長く続けている!点数が高い会社は業績もいい!坂本光司研究室で2年の歳月をかけて作り上げた「いい会社好業績企業の秘密」が100の質問に答えていくだけでわかります!
この指標は、机上の空論ではなく、実際に行われているいい会社の事例から導きだされた、実践原理に基づく指針となっています。まずは経営者の方に自己診断いただき、現状把握から行っていただければと思います。
法政大学大学院教授 坂本光司&坂本光司研究室 著「日本でいちばん大切にしたい会社」がわかる100の指標は、朝日新聞出版(朝日新書)から、好評発売中です!
書籍の中では、述べ122社のベストプラクティス(具体的好事例)も紹介していますので、容易に経営改善に取り組むことが可能となります。是非手にとってお読みください。
100の指標がきっかけとなり、人を大切にするいい会社が増え、幸せの輪が広がることを切に願っております。